こんにちは!中国在住のsuiです♪
これから中国に来られる方々の中には、トイレの衛生面について不安に思う方も多いのではないでしょうか。
私もその1人でした。
なぜなら、10数年前に旅行先で体験した中国のトイレは壮絶だったから。
田舎にある小屋のような造りの公衆トイレに入ると、そこは個別ドアも仕切りもなく、だだっ広い部屋の床に穴が空いていて、その穴に用を足すというスタイルでした。
みんなお尻丸出し!
しかもその公衆トイレに入った瞬間、みんなお尻を丸出しにしながらこちらをジロジロ見てくるので、完全に尿意が失せてしまい退散することになりました。
そして夏だったからか、鼻をつまんでも漂う強烈な臭い…
これがいわゆるニーハオトイレ。
ニーハオトイレとは
『相手の顔を見て挨拶しながら用を足すトイレ』というのが由来。
実際に用を足しながら楽しそうにお喋りしておられましたね。
あれから10数年。ご縁があって中国に住むことになりましたが、あの経験があるので嫌な予感がするトイレには近寄らないようにしています。
とはいえ、現在は中国国内においても「ニーハオトイレはかなり少なくなった」と言われており、都市部ではほとんど見かけることはありません。ちゃんと仕切りがある水洗トイレがほとんどで、設備自体は日本となんら変わりはありません。
しかし…
使い方が汚ーーーい!!!!!
設備は整っていても使い方が異常に汚いのです。
どうしたらこんなに汚くなるの!?というトイレが多数存在します。
中国に来たばかりの方や旅行者の方、潔癖症の方は、入るトイレをよく選んだほうが良いでしょう。
前置きが長くなりましたが、今回はそんな中国でのトイレ事情とその対処法をお伝えします。
中国式!トイレの使い方
清掃が行き届いていないローカルなお店のトイレなんかに入ると、結構な確率で便座が濡れています。この液体の正体はなんなのか?
お察しかとは思いますが…
高確率で『尿』です。
盛大に尿を飛び散らかしているのです。
便座が濡れているだけではなく、便器周りの床がビショビショなことも。
勘弁してよ~!泣
どうしたらこんなに汚い使い方ができるのか?
「おしっこしながら踊り狂ってたん?」てな具合の飛び散り方なので、中国に来たばかりの頃はこの汚れ具合が不思議で仕方ありませんでした。
そこで色々調べたところ、どうやら中国人の一部は日本人には想像し難いアクロバティックなトイレの使い方をしている模様。
便座には座らない
洋式トイレであっても便座には直接座りません。
「便座に座らないでトイレができるの?」と思う方もいるでしょう。
多くの中国人は『洋式トイレは便座に直接肌が触れるため不衛生だ』と考えているようで、空気椅子状態で用を足したり、便座の上に載って和式トイレのように用を足す人も多いそう。
日本の公衆トイレ等でこのような注意書きをみたことはありませんか?
今までは「こんな人ホントにいるの?笑」と思っていましたが、いるんですね実際に。しかも少数派ではなさそう。
こんなこともありました。
中国に来たばかりの頃、若い女性が使用した後のトイレに入ったところ、なぜか便座があがっていたのです。男性が洋式トイレを使った後のような状態でした。
「あれ?今出てきたの、女の子だったよな?なんで便座あがってんの?」と不思議に思っていましたが、知人にこの話をしたところ「それは、便座を上げて直接便器のヘリの部分に乗って用を足しているからだよ。」と言われました。
えぇー難易度高!
そりゃおしっこも飛び散るわ!
中国のトイレのドアにもこのような注意書きが張られていますが、守らず上記のように便器の上に乗ったり、空気椅子状態で用を足している人がめちゃくちゃ多いと思われます。
要するに、「後に入る人が困るような使い方をしてでも、自分は汚い便座に直接座りたくはない」ということなんですね。正直かなり自己中だなと思いました。
中国のトイレには除菌液が設置されていない所が多いのも問題だなと思っています。
「人が座った便座に直接座るのは気が引ける」というのは分かる。
ですが日本には便座シートがあったり、除菌クリーナーが設置されているトイレがほとんどなので、それらを使えばそんなに気になりません。
中国にはそれがないから、こういう使い方をせざるを得ないのでしょう。
『中国のトイレは汚い』『中国人のトイレの使い方は汚い』。
そんな汚名を着せられないよう、中国政府やお店には早急に対策をとってもらいたいものです。
トイレットペーパーは流さない
中国のトイレは水圧が弱い・下水が詰まりやすいなどの理由で、直接便器に紙を流すことはせず、便器横にある備え付けのごみ箱に捨てます。
これは中国だけではなく、ヨーロッパなどほかの国でもありますね。
私たち日本人は日頃の癖でついつい便器に流してしまいそうになりますが、必ずこのゴミ箱に捨てるようにしましょう。トイレが詰まって水が逆流なんてことになったら大変ですからね!
やっかいなのは、大抵のゴミ箱には蓋がついてないということ。
紙がちゃんとゴミ箱に入っていなかったり、経血のついたナプキンがそのまま広げて捨てられているのを見る羽目になることもあります。
そもそもトイレは流さない!?
『中国ではトイレットペーパーを便器に流さない』理由がお判りいただけたかと思いますが、そもそも用を足しっぱなしで流さない人が多い。
これは本当に勘弁してほしいです。
日本でもたまに流されていないトイレがありますが、その比じゃないくらい多いんです。
立派なドでかい『大』と何度遭遇したことか。
「後に使う人が気持ちよく使えるよう、トイレは綺麗に使いましょう!」と幼い頃から教えられてきた私たち日本人からすれば、このようなトイレの使い方をする人々がいるのは信じられません。
ですが、ここは中国!!
日本の常識は通用しません。
対処法を考えて中国式トイレに慣れましょう!!
中国トイレ攻略法
対処法①トイレは選ぶ
まず入るトイレはよく選ぶこと。
選ばないと悲惨な状況のトイレに遭遇することになります。
私のおススメトイレをランキング形式にすると、
①大型商業施設のトイレ
②高級ホテルのトイレ
③ありません
…と言いたいところですが、あえて言うならば③は外資系ファーストフード店やカフェでしょうか。
詳しく説明していきます。
おすすめNo.1 大型商業施設のトイレ
清潔さ★★★★
便利さ★★★★★
都市部の大型商業施設などにあるトイレは比較的綺麗です。
トイレットペーパーがあるのはもちろんのこと、おしゃれで広々としたパウダールームがあったり、お掃除係が常駐していたり。
1番のポイントはトイレの数が多いこと!
なかには使い方が汚いトイレも当然ありますが、こういった場所はトイレの数自体が多いので、入ったところが汚れていれば別のキレイなところに移れば良いのです。
個室トイレ全てが汚いということはあんまりないですし、最悪、別の階のトイレに移れば良いですからね。
おすすめNo.2 高級ホテルのトイレ
清潔さ★★★★★
便利さ★★★★
清潔さだけで言えば大型商業施設を上回るでしょう。
高級ホテルということで、清掃が行き届いています。
難点は、トイレの回転率がそんなに高くないので、清掃員が常駐しているわけではないことと、トイレの数自体も3つくらいしかないホテルが多いこと。
ただあまり使う人がいないので、綺麗な状態が保たれている可能性はあります。
おすすめNo.3 外資系飲食店のトイレ
清潔さ★★
便利さ★★★★★
おすすめ!というわけではないですが、スタバなど外資系のお店はそこら中にあるので、入りやすく便利です。
外資系飲食店は、本部からの指導である程度清潔に保たれていると聞いたことがあるので、小さなローカル店のトイレを借りるくらいなら、スタバのほうが安心感があるのではないでしょうか。
ローカル飲食店は、トイレが1つしかなく男女共用のところが多いので、私はできる限り避けています。
対処法②除菌シートは必須
『おすすめのトイレ』をいくつかご紹介しましたが、
尿意を催したときにこれらのトイレが近くにあるとは限りません。
最悪、尿が飛び散った便器に座らなければいけないかもしれません。
中国のトイレは便座シートも除菌スプレーも付いてない所が多いですから、外出するときは必ず除菌シートを持って出ることをおススメします。
ただのウェットティッシュでは除菌がされないので、アルコールが入った除菌シートが必須です!!
また中国の飲食店では日本のようにおしぼりを出してくれるお店はほとんどありませんし、フードコートのような場所のテーブルは汚れていることも多いです。
そんな時にも除菌シートは活躍するので、持ち歩いて損はありません。
対処法③トイレはこまめに行く
『おすすめのトイレ』に挙げた大型商業施設や高級ホテルのトイレを見つけたら、とりあえずトイレに行っておくことをおススメします。
こまめにトイレに行っておくことで、「もう我慢できない!」とローカルトイレに駆け込むことを防ぐことができるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ご紹介した3つの対処法を駆使することで、中国トイレで嫌な思いをする数も少しは減るかと思います。
清潔が当たり前ではない中国のトイレ。
ただ、世界中を見てみても、日本のようにどこのトイレに入っても清潔で安心感があるという国はまれな部類なのだと思います。
NYもドバイもバリも、入ったトイレは想像を超える汚さでビックリしましたから。
「入るトイレはよく選ぶ」
「除菌シートは持ち歩く」
「トイレはこまめに行く」
この3つを念頭に行動すれば、世界中の大抵のトイレ問題はクリアできることでしょう!
幸運をお祈りします★